アクリル絵の具での絵の描き方について、やさしく解説していきますよ。
アクリル絵の具は水で薄められる便利な材料で、乾くと水に強い絵を描けるんです。
この記事では、筆の持ち方からパレットに出す色の選び方、混色のコツまで、初心者さんでもすぐに始められる基本的な技術を分かりやすくご紹介します。
さあ、絵の具の層を重ねる楽しさを一緒に学びながら、あなたも素敵な作品を生み出していきましょう!
トラブルの解決方法も伝授するので、描いていて困ったことがあっても大丈夫。
楽しい絵の世界が待っていますよ。
目次
アクリル絵の具の魅力と初心者におすすめの理由
このセクションでは、アクリル絵の具の魅力と初心者におすすめの理由を紹介します。
アクリル絵の具の便利で使いやすい特徴
アクリル絵の具は、初心者の方にも扱いやすい画材です。
水で薄めることができ、乾燥も早いため、手軽に始められます。
ここがポイント!
水彩画のように薄く透明感を出すことも、油絵のように厚塗りで質感を出すことも可能です。
色の鮮やかさも特徴で、長期間絵の鮮度を保つことができます。
初めての方でも簡単に描き始められる理由は、筆を使ってすぐに色を出すことができるからです。
パレットに出す色を混ぜて、自分の好みの色を作る楽しさもあります。
混色も簡単で、基本の色を組み合わせることで幅広い色を表現できます。
絵の具の層を重ねることで、立体感や深みのある絵を描くことができるのも魅力の一つです。
また、乾燥が早いので、重ね塗りをする際にも長時間待つ必要がありません。
トラブルの解決方法としても、乾いた後に上から修正をすることができるので、初心者の方でも安心して使えます。
初心者に向けたアクリル絵の具の選び方
大切なのは、自分が描きたい絵に合った絵の具を選ぶことです。
最初に、どんな色を選ぶかがポイントです。
基本的な色から始めて、徐々に色の数を増やしていくのがおすすめです。
例えば、青、赤、黄色の基本色を始めに選び、必要に応じて白や黒を加えると、色の幅が広がります。
次に、絵の具の質感ですが、滑らかな絵の具から少し粘り気のあるものまで、いろいろあります。
自分の描きたい絵の雰囲気に合わせて選ぶといいでしょう。
また、筆も大切な道具です。
小さな筆から大きな筆まで、いろいろな種類がありますので、描きたい絵の大きさや細かさに合わせて選んでください。
パレットに出す色の混ぜ方も、絵の具の層を重ねることで、色々な表情を作り出すことができます。
まずは基本的な色から始めて徐々に色のバリエーションを増やしていこう。
アクリル絵の具の基本的な使い方
このセクションではアクリル絵の具の基本的な使い方を紹介します。
アクリル絵の具の準備と基本的な描き方
始める前に、絵の具を出すパレット、水を入れる容器、筆、キャンバスなどの準備をしましょう。
筆は、細い線を描く時と広い面を塗る時で使い分けると良いですね。
描き始める前に、どのような絵を描くのか、簡単な下書きをしておくとスムーズです。
アクリル絵の具は水で薄めると透明感が出ますが、そのまま使うと鮮やかな発色を楽しむことができます。
色を混ぜる時は、パレットの上で少しずつ絵の具を合わせてみましょう。
色の変化を楽しみながら、自分だけの色を見つけることができますよ。
絵の具が乾いたら、その上から新しい色を重ねていくことで、絵の具の層を作り、立体感を出すことができます。
また、乾いた筆で軽く触れるようにして描くと、繊細な質感を表現することができるんです。
基礎から学ぶ色の混ぜ方と表現のコツ
色を混ぜる基本は、まずパレットに出す色を少量ずつ出して、筆を使って少しずつ混ぜていくことです。
混色は、色の三原色である青、赤、黄を基本に、さまざまな色を作り出すことができます。
例えば、青と黄色を混ぜれば緑が、赤と黄色を混ぜればオレンジができます。
このようにして、必要な色を作り出していきましょう。
絵の具の層を重ねることで、色の深みを出したり、遠近感を表現したりすることができます。
色を混ぜる際には、透明感を出したい場合は水を多めに、濃い色を出したい場合は絵の具を多めに取るなど、水の量を調節することもポイントです。
色を混ぜる時は三原色の青、赤、黄を基本にしよう。
水の量を調節して透明感や質感を表現しよう!
アクリル絵の具で描く多様な技法
このセクションでは、アクリル絵の具の応用技法を紹介します。
ウェット・イン・ウェット技法での表現方法
ウェット・イン・ウェット技法は、まだ乾いていない絵の具の上に別の色を重ねて描く方法です。
この技法は、アクリル絵の具の速乾性を活かしながら、水彩画のようなやわらかい色のぼかしや、自然な色の移り変わりを表現するのに適しています。
では、ウェット・イン・ウェット技法の基本的な描き方について見ていきましょう。
まず、必要なものはアクリル絵の具、水、筆、そして描くためのキャンバスや厚紙です。
筆に水を含ませて絵の具を薄め、キャンバスに広く塗ります。
その上に別の色の絵の具を乗せて、筆で優しく混ぜ合わせることで、自然な混色が生まれます。
色が混ざり合うことで、柔らかく幻想的な雰囲気の作品を作ることができます。
ただし、乾くのが早いので、一度に広い範囲を塗るのではなく、少しずつ順番に進めていくと良いでしょう。
グラデーション技法で滑らかな色の移り変わりを描く
グラデーション技法は、滑らかな色の移り変わりを表現できるため、作品に深みを与えることができます。
まずは、パレットに出す色を選んでください。
隣同士の色が自然に混ざり合うように、似た色合いのものを選ぶと良いでしょう。
たとえば、空のグラデーションを描くなら、青と白を用意します。
次に、筆に絵の具を取り、キャンバスに塗り始めます。
色を変える部分では、筆に残った色をそのままに新しい色を少しずつ加えていき、滑らかに混ざるように筆を動かします。
ここで大切なのが混色です。
色同士をきれいに混ぜ合わせることで、自然なグラデーションが生まれます。
筆の動かし方にもコツがあり、筆を軽く動かすことで、絵の具の層を重ねずに済み、綺麗な色の移り変わりを表現することができます。
インパスト技法で立体感のある絵を描く
インパスト技法は、アクリル絵の具を厚く塗ることで、絵に立体感を出す方法です。
この技法は、絵の具をたっぷりと筆に取り、キャンバスに厚みを持たせながら塗ることで、光と影の効果を強調し、作品に迫力を与えます。
まず、インパスト技法を始める前に、しっかりと絵の具を準備しましょう。
アクリル絵の具は乾くと水に溶けないため、思い通りの色をパレットに出す色に混ぜておくことが大切です。
色の混ぜ方は、白をベースにして少しずつ他の色を加えると、初心者でも扱いやすいですよ。
筆の使い方は、筆をキャンバスに対して垂直に持ち、筆先を押し付けるようにして絵の具を塗ります。
このとき、力を入れすぎずに、絵の具の層がしっかりとキャンバスに乗るように心がけてください。
絵の具が乾いたら、さらに重ね塗りをすることで、より立体感のある仕上がりになります。
ドライブラシ技法で繊細な質感を表現する
アクリル絵の具で描く際に、ドライブラシ技法はとても魅力的な方法ですね。
この技法では、筆にほとんど絵の具をつけずに、キャンバスに軽く当てて描くことで、繊細な質感や微妙な陰影を表現できます。
筆を使う前に、しっかりと絵の具をしぼり出し、筆の毛の間に絵の具が行き渡るようにします。
その後、ティッシュや布で筆を軽く拭き取り、余分な絵の具を取り除きます。
この時点で筆にはほんのわずかな絵の具が残る程度です。
そこから、キャンバスに軽く筆を当てて、ゆっくりと動かすことで、独特の質感を生み出せます。
特に、木の樹皮や動物の毛などの自然な質感を描くのに適しており、画家やイラストレーターたちにも人気の技法です。
パレットに出す色を少なめにして、絵の具の層を重ねることなく、一度に繊細な描写が可能です。
混色も筆の上で軽く行うことで、自然な色合いを作り出せます。
ここに注意!
筆を強く押し付けすぎると意図しない筆跡が残ることがありますので、筆の当て方には注意が必要です。
また、筆の種類によっても表現が変わるので、いくつかの筆を試しながら、自分に合った筆を見つけるのも良いでしょう。
ミクストメディア技法で個性的な作品を作る
ミクストメディア技法とは、異なる画材を組み合わせて作品を作る方法です。
アクリル絵の具は乾くのが早く、水で薄めたり、そのまま厚く塗ったりすることができるので、他の画材と組み合わせやすいんですよ。
例えば、鉛筆やインクで線を描いた上から、アクリル絵の具を重ねてみたり、逆にアクリル絵の具で背景を描いてから、色鉛筆で細かい部分を描き足したりするんです。
この技法の楽しいところは、絵の具の層をどのように重ねるか、どんな画材を組み合わせるかによって、全く違う雰囲気の作品が出来上がること。
初心者の方でも、いろいろ試しながら、自分なりのスタイルを見つけることができます。
でも、いきなりたくさんの画材を使うのは難しいかもしれませんね。
そこでおすすめなのが、まずは身近なものから始めること。
例えば、新聞紙や雑誌の切り抜きを貼ったり、紙や布を貼ってみたり。
それから、その上にアクリル絵の具で描いてみましょう。
色々試してみて自分の表現したい作品が思い通りに描けるようになろうね!
他の画材との組み合わせ方
このセクションでは、アクリル絵の具のほかの画材との可能性を紹介します。
鉛筆やコンテとの併用で描くアクリル画
アクリル絵の具と鉛筆やコンテを組み合わせた描き方についてお話しましょう。
まず、絵を描き始める前に、必要なものを準備しましょう。
アクリル絵の具をパレットに出す色、水、筆、そして鉛筆やコンテです。
絵を描く下地となるキャンバスや画用紙も忘れずに用意してくださいね。
鉛筆やコンテは、アクリル絵の具を塗る前の下描きに使います。
軽いタッチで構図を決めたり、細かい部分を描いたりするのに便利です。
コンテは特に、やわらかい線を出すのに適していて、絵の具の層の下でぼんやりとした影を作ることもできますよ。
アクリル絵の具を塗るときは、水で薄めたり、混色をしたりして、思い通りの色を作り出してみてください。
色の濃淡や明暗をつけることで、絵に立体感を与えることができます。
絵の具が乾いたら、再び鉛筆やコンテで細部を調整することもできますよ。
パステルや水彩絵の具と組み合わせた技法
アクリル絵の具とパステル、水彩絵の具を組み合わせることで、初心者でも簡単に多彩な表現を楽しむことができます。
アクリル絵の具は乾くと水に溶けない性質があるため、下に水彩絵の具やパステルを使った層を作り、その上からアクリル絵の具を重ねることで、色の深みや独特の質感を出すことが可能です。
まずは、水彩絵の具で背景を柔らかく塗り、乾かした後にアクリル絵の具でメインの絵を描き加えましょう。
このとき、筆の使い方に工夫を凝らすことで、水彩の透明感とアクリルの鮮やかさが共存する作品を作ることができます。
また、パステルを使って、アクリル絵の具が乾いた後に軽く重ねることで、柔らかな霞がかった効果や、ふんわりとした質感を加えることができます。
パステルとアクリル絵の具の組み合わせは、特に空の表現や花びらの柔らかさを出すのに適しています。
油絵具との併用で生まれる新たな表現
アクリル絵の具は乾くのが早く、初心者の方でも扱いやすい画材です。
それに対して、油絵具は乾燥に時間がかかる分、じっくりと色を重ねたり、混ぜたりできるんです。
この二つを組み合わせることで、アクリルの手軽さと油絵具の深みを両方楽しめるんですよ!
まず、アクリル絵の具で下地を作ります。
この時点で大まかな色の配置を決めておくといいですね。
そして、その上から油絵具を重ねていくわけですが、ここで大切なのは、油絵具の乗せ方に工夫を函けること。
筆を使って薄く伸ばしたり、厚く塗り重ねたりすることで、絵の具の層に奥行きが生まれ、見る人を引き込む作品になります。
色の混ぜ方もポイントです。
ここがポイント!
アクリルと油絵具では混色の仕方が異なるので、それぞれの特性を生かした色作りをすることが大切です。
パレットに出す色を混ぜて、独自の色を作り出しましょう。
最後に、筆の使い方にも注目してください。
ドライブラシ技法を使えば、アクリル絵の具で繊細な質感を表現した後、油絵具で立体感を出すことができます。
色々な画材と組み合わせて楽しもう!
初心者におすすめのアクリル絵の具メーカーと製品
初心者におすすめのアクリル絵の具メーカーを紹介します。
初心者に使いやすい「ホルベインアクリリックカラー」
ホルベインのアクリリックカラーは、発色が鮮やかで、初心者の方でも扱いやすいと評判です。
アクリリックカラーを選ぶときは、色の種類や品質、価格などを考えて選ぶといいでしょう。
ホルベインのアクリリックカラーは、初心者の方にも扱いやすく、値段も手ごろなので、始めるにはとても良い選択です。
コストパフォーマンスに優れる「アムステルダム・アクリリックカラー」
アムステルダム・アクリリックカラーは、お財布にやさしくて質もいいから、絵の具を始めたばかりの人にぴったりです。
この絵の具は色が鮮やかで、乾くのも早いのが特徴です。
アムステルダム・アクリリックカラーは、他のメーカーの製品と比べても、色の発色が良く、使いやすさが初心者にはうれしいポイントです。
絵の具を選ぶときは、色の種類だけでなく、使い心地やコストも考えてみてください。
アクリル絵の具の上手な買い方とコツ
絵の具を買う際は大容量のものを選ぶとコスト削減になりますし、必要な色だけを選んで購入することも大切です。
色を混ぜて新しい色を作る混色のコツを覚えると、色の種類をたくさん買う必要がなくなります。
パレットに出す色の管理も大切で、使う量を考えて無駄なく使いましょう。
筆の手入れも大切ですから、長持ちさせるためにも正しい洗い方を身につけてください。
道具を正しく手入れして長く使うことも大切!
まとめ:アクリル絵の具で始める絵画の世界
アクリル絵の具は、乾きが早く、水で薄められるため、画家やイラストレーターにとって扱いやすい画材です。
初心者の方が絵を描く世界に入る第一歩として、アクリル絵の具は最適です。
色の混ぜ方や絵の具の層を重ねることで、様々な表現が可能になります。
初めての方には、絵の具を選ぶ際、色の種類が豊富で使いやすい「ホルベインアクリリックカラー」や、コストパフォーマンスに優れた「アムステルダム・アクリリックカラー」をおすすめします。
準備は簡単で、水と筆、そしてパレットに出す色があれば始められます。
基本的な描き方としては、筆を使ってキャンバスに直接絵の具をのせる方法があります。
混色を行う際は、パレットの上で色を混ぜ、望む色を作り出してください。絵の具の層を重ねることで、立体感のある絵を描くこともできます。
ウェット・イン・ウェット技法では、まだ乾いていない絵の具の上に新たな色をのせることで、自然な色の移り変わりを表現できます。
一方、ドライブラシ技法では、筆に少し絵の具をつけて軽くキャンバスに当てることで、繊細な質感を出すことができます。
また、アクリル絵の具は他の画材と組み合わせることも可能です。
鉛筆やコンテを使って下描きをした後、アクリル絵の具を重ねていくことで、深みのある作品を作り出すことができます。
また、絵の具が乾いてしまった筆は、水で洗うことで再び使えるようになります。
最後に、絵の具を購入する際は、必要な色だけを選ぶことでコストを抑えることができます。
また、少量パックを選ぶことで、様々な色を試しながら自分に合った色を見つけることができます。
アクリル絵の具で絵を描くことは、色と形の無限の可能性を探る楽しい旅です。
初心者の方も、この記事を参考にして、絵画の世界を思い切り楽しんでみてくださいね
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